KISAGE KAKOU

「キサゲ加工」とは

金属と金属が接触する面に手作業にてキサゲ加工を行い、研磨加工では得られない精度を出す加工です。
このキサゲ加工を行うことにより凹凸部を作り出し、そこに潤滑油等の油が入り込むことで
摩擦抵抗や摩耗・腐食を減らすことができます。

「キサゲ加工」を行う理由

工作機械の摺動面(しゅうどうめん)は、2つの金属が常に接触しています。この平面度が高まるほどリンギング現象(噛み込み)が発生し、異常摩耗・焼き付き・固着等が発生します。この摺動面をキサゲ加工によって研磨では得られない高い面精度と凹凸部を作り出すことにより、高い精度と耐久性(寿命)を確保できます。

摺動面以外での「キサゲ加工」の必要性

油溜りを作ることだけではなく、研磨機では不可能な精度を出すことも目的の1つです。精密な精度が必要な部品の貼付け面にも行います。
例えば穴の中心(芯)をキサゲ加工によりミクロン単位での調整が可能です。
そのほかにも縦に取り付ける部品の貼付け面をキサゲ加工を行うことにより、垂直度をミクロン単位で調整や逆に傾げることも可能になります。

測定定盤・エッジ・治具の「キサゲ加工」

測定定盤・エッジ・治具等にキサゲ加工仕上げを行うことにより、精度が確保でき、リンギング現象の防止に繋げます。測定定盤にキサゲ加工を行うとリンギング現象を防ぐことが可能になり、正確な測定ができるうえに摩耗も減らすことができます。
エッジや治具にもキサゲ加工を行います。焼入れが施されて硬度が高まっている金属面に関しては、キサゲ加工ができない場合があります。

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